前回の記事、読書が脳に及ぼす効果とは?本を読むことで得られるメリット大解剖
について解説をしましたが、その時にビブリオセラピーに触れました
今回はビブリオセラピーがどういったものかを解説していきたいと思います
目次
ビブリオセラピーとは
ビブリオセラピーとは、サミュエル・マッコード・クローザーズ氏が提唱した概念です
クローザーズ氏は牧師で人気エッセイストでもあり、読書によって病気の治癒を図る心理療法として提唱をしました
ビブリオセラピーには自分自身の状態に適した本を読むことで、行動をよい方向に変えたり、苦痛を減らしたりするといった効果が期待できます
ビブリオセラピーは、けして「うさんくさい」ものではなく、
英国では、薬の代わりに本が処方されるシステムが2013年に認可されました
英国での研究では6分間の読書がストレスレベルを68%減少させることができる、と報告されています
また読書を治療に用いることは、古代から行われてきました
古代ギリシャの図書館のドアには、「魂の癒しの場所」と記されていたといいます
日本でも多くの病院に図書館が併設されていますよね
あれもビブリオセラピーの一種かと思われます
ビブリオセラピーの発展
ビブリオセラピーとして注目されるようになったのは、1930年代のアメリカのメニンガー兄弟の研究がきっかけです
兄のカール・メニンガーの著書『The Human Mind(人間の心)』がメンタルヘルスの問題に対応する手段として読者に活用されていることに着目し、読書が人に与える影響を研究・発表したのが始まりです
そして軽度のノイローゼやアルコール中毒等のメンタルヘルス上の問題を抱えた人たちへの支援ツールとして読書療法が提唱され、広範に活用されるようになりました
カウンセラーや心理学者、精神科医、教育者によって利用されるほか、近年はソーシャルワーカーにも利用が拡大しています
ビブリオセラピーの実践
基本的にはビブリオセラピーは一人で行うことが多いです
しかし、状況に併せてカウンセラーとともに読み合わせたり、集団で読み合わせたりすることもあります
この時に気をつけておきたいのが、ハッピーエンドで終わり書籍を読む、ということです
心理療法なので、バットエンドの小説では治療に向いていません
ビブリオセラピーの適応となる方は多く、ダイエットをしたい方や非行少年の更生のために自己洞察の手段として用いられるというものまであります
また、老人ホームで認知症があるお年寄りに昔読んだことのある詩を読み聞かせることで記憶を刺激するということもあります
特に60年代、70年代には多数のセルフヘルプブックが出版され、このような形での読書療法の活用は現在ではアメリカ人の生活に浸透しているといえるでしょう
ビブリオセラピーは電子書籍もOK
ビブリオセラピーは「書籍を読むこと」で治療を図っていくものです
そのため、ハッピーエンドで終わる書籍であればOKです
紙媒体の書籍では1冊1500円くらいかかるので、1ヶ月にあまり多く読めません
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このように読書療法の研究、活用が欧米では進んでいますが、日本での認知度は依然として低いといえましょう